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21日目 2012年11月26日(月)

朝から雨の天気予報だったため、予定を短縮して遅い出発としました。

別格5番札所の大善寺本堂は、須崎港を見渡せる崖の上にありました。同じように、これまで歩いた高知県内の札所のほとんどが丘の上や山の上にありました。やはり、過去に何度か県下を襲った津波被害から逃れ、今に残っているのは、こういった立地条件のせいなのだと改めて認識させられました。

海沿いを歩くことの多い高知県内の遍路道では「海抜○○m」という表示をよく目にします。そして、その周りに建つ民家を見る度に東日本大震災の模様がフラッシュバックして、胸の騒ぎを抑えれずにいます。

ルートマップルートマップルートマップ

上の地図は「ゼンリンの利用規定」により上下2分割になっています。見づらくてごめんなさい。

時刻 場所 所要時間 距離 速度 区間起伏 注釈
9:45発  須崎プリンスホテル 0:38 3.26 5.1 勾配1 ※1
10:23着  別格5番 大善寺
10:46発 0:10 1.02 6.1 勾配0
10:56着  道の駅「かわうその里すさき」
11:00発 0:42 3.44 4.9 勾配1 ※2
11:42着  喫茶「ぽえむ」
(遍路地図38-1の29.0k手前)
12:26発 0:19 1.30 4.1 勾配1
12:45過  焼坂峠登山口
(遍路地図38-1の30.2k)
0:23 0.5 1.3 勾配3 ※3
13:08過  焼坂峠
(遍路地図38-1の30.7k)
0:48 3.64 4.5 勾配1
13:56過  国道56号線合流点
(遍路地図38-1の33.9k)
0:24 2.07 5.2 勾配0 ※4
14:20過  そえみみず遍路道分岐
0:12 0.87 4.4 勾配0
14:32過  土讃線ガード
(ここから遍路道を外れる)
0:08 0.47 3.5 勾配0
14:40着  風工房
14:55発  宿の送迎車で移動
15:03着  黒潮本陣
日計 3:44 16.56 4.4
累計歩行時間102時間00分、歩行距離451.25km、平均速度4.4km/h

上記マーク勾配マーク の説明はコチラ(別ウインドウが開きます)

注釈 ※1

『10時頃まで激しい雨』という天気予報だったため、宿の出発を遅くしましたが、大善寺に着くころには土砂降りの雨となってしまいました。須崎港を一望する大善寺には、晴れた日に再訪したいものです。

注釈 ※2

昼食写真

喫茶「ぽえむ」(遍路地図38-1詳細図Aの駅前バス停前)の存在は、高知市で私が休息している間にお遍路を先行していたM氏より聞いていました。お店は、昼前にも関わらず地元の人で一杯で、人気のほどが伺えました。

日替り定食に当たる「ぽえむ弁当700円」を地元の皆さんは食べていましたが、肉に飢えてた私は「トンカツ弁当700円」(左写真)をいただきました。

喫茶「ぽえむ」 TEL0889-42-1983  8:00~17:00(土曜定休)

注釈 ※3

遍路地図38-1の30.2k地点、焼坂峠登山口から山道となります。階段はないものの石畳状のスロープが時折現れ、雨天時にはツルツルとなり、登ることが非常に困難となります。倒木などもあり、整備されていない印象です。

遍路地図38-1のH228最高標高点は、廃道となっている林道の切り割りで、眺望も峠看板もありませんでした。下りは、一部を除いて旧林道をトレースするために、道幅も広く勾配も緩やかですが、土砂崩れ、崖の崩落、倒木など、かなり道は荒れています。雨天時などの路面が濡れている時の通行には、細心の注意が必要かと思います。

一方で、国道56号線を経るルートも途中の焼坂トンネルには歩道がなく、約1km15分間の修行を強いられるようです。そこで現状では、「四国のみち」に指定されている国道56号線の旧道(現県道320号線)を通って土佐久礼に出るのがベストチョイスかと思います。この地点の「四国のみち」の情報は、コチラです。

注釈 ※4

ルートマップ

土佐久礼の街から「そえみみず遍路道」へは、遍路地図では川を越えてから右折するようになっていますが、川の手前にもう1本右折できる道がありました。

県道25号線と土讃線が交差する地点(左地図の土讃線ガード)で遍路道を離れ、宿へ向かいました。

県道25号線を久礼港の方へ歩いて行くと、海に面する丘の上に「黒潮本陣」さんと思われる宿が見えてきました。「登るのかぁ~」と思った瞬間に「風工房」さんという喫茶コーナーを併設しているケーキ店に入ってました(笑)。


黒潮本陣

電話 0889-52-3500

ホームページ  http://honjin.or.jp/

電話のほか、上記ホームページより予約できます。

36番札所 青龍寺から37.5km地点

1泊夕食 洋室 14,115円~

外観写真 客室写真
外観 客室(ツインルーム)

他の宿とは、宿泊料金の価格帯が違うので評価対象外とします。サービスの質や、施設のグレードを考えると、遍路宿としては高額な宿泊料金設定も致し方ないかと思いました。特に10数年経過しているという建物は、とてもよく手入れされていて経年変化を感じませんでした。

送迎車のドライバーの方、玄関で迎えてくれた方、レストランでサービスしてくれた方、みんなが笑顔で応対してくれて、それだけで幸せな気持ちになれました。笑顔って、大切ですね。

洗濯機(有料)あり、乾燥機(有料)あり。タオル・浴衣・歯ブラシほかアメニティー多数あり。各部屋にバス・トイレが付いてます。 大浴場には海水を温めた絶景の露天風呂があります。

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