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衣類

遍路での衣類については、次の3点に留意していただいた上で、アウトドア用またはランニング・ウォーキング用のウェアを準備して下さい。

(1) 着替えを持たない
着替えの衣類が装備を重くする最大の要因です。毎日洗濯するようにして、最低限の着替えだけを持つようにします。

(2) 重ね着をする
天候や地域・標高によって暑さ寒さが変わるため、衣類でこまめな体温調整する事は、とても大切になります。歩行中に簡単に脱ぎ着のできるように重ね着を活用して下さい。

(3) 機能性素材を選ぶ
ストレッチ・冷感・発熱・防臭などの様々な機能性を備えた衣類が開発されています。特に、発汗性が高く速乾な衣類は、洗濯後の乾きが早い事からも便利です。

衣類一覧表

種別 種類 数量 備考
着用 携行
トップス
(上衣)
長袖シャツ 1 0  季節・気温によって選択して下さい
 着替えは持ちません
半袖シャツ
白衣 1 0  参拝用品の白衣を参照して下さい
ボトムス
(下衣)
ズボン 1 0  着替えは持ちません
インナー
(下着)
長袖シャツ 1 1  季節・気温によって選択して下さい
 着用1枚+携行(着替)1枚=計2枚
半袖シャツ
パンツ・トランクス 1 1  着用1枚+携行(着替)1枚=計2枚
タイツ・ズボン下 1 0  季節によっては不要です
ソックス 1 1  着用1組+携行(着替)1組=計2組
アウター
(外衣)
ダウンジャケット 0 1  季節・気温によって選択して下さい
 併用されても結構です
フリース
ウインドブレーカー
雨具 0 1  アウターとしても活用します
その他 スウェット上下 0 1  ジャージでも可
帽子 1 0  菅笠を着用する場合は不要です
手袋 0 1  防水のもの
アームウォーマー 0 1  トップスが半袖の場合のみ携行
トップス(上衣)
トップス いろいろ情報にも書いたように、季節によってトップスは次の3タイプから考えて下さい。

 (A) 長袖+白衣
 (B) 半袖+アームウォーマー+白衣
 (C) 半袖+白衣
もし、(A)(B)(C)で迷われた場合には、スタート時には複数のウェアを携行し、途中で1つに絞って不要となった物を自宅へ返送するという方法を取られて下さい。
着替えは持たずに、1着を毎日洗って使用します。よって、トップスは軽量にこだわる必要はなく、次の条件に合う物を選んで下さい。

 (1) 汗を素早く吸収して、外部へ発散する素材である物。綿100%は避ける。
 (2) 毎日の洗濯でもヨレない耐久性のある物。
  
私は11月スタートの遍路で、半袖シャツとアームウォーマーを着用しましたが、思ったよりも涼しくアームウォーマーを外して体温調整するような場面がなかったため、6日目に半袖を自宅へ返送し、以降はランニング用の長袖シャツで歩き通しました。また、初めての遍路の時は、洗濯できない(洗濯したくない)場合に備えて、着替えとしてもう1着携行していましたが、毎日の洗濯が当たり前となり、これも後日自宅へ返しました。
ボトムス(下衣)
本来の遍路の姿ならば、ボトムスも白いズボンであるべきなのでしょうが、私は歩きやすさと使い勝手を優先して、トレッキングパンツを使用しました。
遍路用の白いボトムスをお探しの方は、参拝用品の項で説明をした白衣とと同素材で作られている「新・軽爽ズボン」が発売されています。右のバナーからお求めいただけます。
ズボンの着替えも持ちません。よって軽量である必要はありませんので、上記のトップス(1)(2)のように吸汗発散性があって、なおかつ耐久性のある物を選んで下さい。オススメは、リーズナブルなモンベルのサニーサイドパンツです。
インナー(下着)
インナー 下着のシャツとパンツとソックスだけは、各1枚ずつ着替えを携行します。そうしないと、洗濯中は裸でいることになってしまいます。
インナーシャツは、季節・気温によって長袖と半袖を使い分けて下さい。特に暑い時期はトップスを着ずに、パタゴニアのキャプリーン2などの薄手のインナーシャツの上に、直接白衣を着るのが歩きやすいと思います。
一方、寒い季節は、長袖のシャツとアンダータイツ(またはズボン下)を着用して下さい。スペック的には、ユニクロのヒートテックで十分だと思います。
ソックスは、足を守る上でとても大切ですので慎重に選んで下さい。当然、薄手よりも厚手のソックスの方がクッション性が高くなるので、足を保護する事になります。選ぶポイントは靴との相性です。厚手が良いからと、普通のソックスでフィッティングして購入した靴に、厚手のソックスを履いてしまうと、靴がきつくなり足の血行を妨げる事となります。また、厚手のソックスでフィッティングして購入した靴なのに、夏は暑いからと薄手のソックスで歩くのも靴ずれの原因となり避けるべきです。
どんなソックスを履くのかをよくよく考えて、そのソックスを持参した上で、靴を購入するくらいの慎重さが、足のマメに悩まされずに歩ける条件になるはずです。
アウター(外衣)
アウター  インナーシャツ+トップスシャツ+白衣では寒い場合に、その上に着用する物をアウター(外衣)として区分しました。
ゴアテックスの雨具もアウターとして活用できますが、12~3月の雨の日などは、インナーシャツ+トップスシャツ+(白衣)+雨具では寒い場合もあり、フリースなどのアウターを持っていると安心です。
理想としては、インナーシャツ+トップスシャツ+(白衣)+アウター+雨具と重ね着でき、歩行中も必要以上に暑くならない物が良いと思います。オススメは、パタゴニアのR2ジャケットです。
ダウンジャケットにしても、フリースにしても、背負って歩くことが多いアイテムですから、とにかく軽量で保温性の高い物を選んで下さい。
寒冷期以外の季節でのアウターとしては、コンパクトなウインドブレーカーが役立ちます。トップスシャツと白衣の間に着る場合が多いので、白色の物を選ぶとキレイです。オススメは、モンベルのEXライト・ウインドジャケットです。
スウェット上下
スウェット    スウェットを持っていて、下記のように多目的に使え、とても便利でした。
(1)部屋着
宿に着くとすぐに洗濯する事となります。浴衣の用意されていない遍路宿もありましたので、何らかの着替えは必須です。私はパジャマの代わりとしても活用しました。
(2)外出着
ビジネスホテルなどに素泊まりする場合には、到着後に食事や買物に出かける場合もあります。そんな時にも通常着は洗濯してしまえるように、スウェットを活用しました。
(3)行動中の着替え
雨の横峰寺登山の時に1度だけ活用しました。キツイ登りで汗に濡れた衣類を境内でスウェットに着替え、気持ちよく下ったのを記憶しています。
スウェットではなく、トップスとボトムスをもう1着ずつ持って行く方法もあるかもしれません。しかし、私の場合はパジャマとして使用することをメインに考えていたため、スウェットの上下を持参しました。結果として、トップスとボトムスをもう1枚持つよりも軽量化ができ正解だったと思っています。
スウェット以外ではジャージの上下でも良いかと思います。とにかく薄手(生地が薄いと軽くて乾きも速い)の生地で速乾性素材の物を選んで下さい。上下で600g以下の物があります。スポーツ用品店で、実際に重さを持ち比べて軽い物を見つけて下さい。なお、暖かい時期であれば、Tシャツと短パンで代用できます。
その他の衣類
その他の衣類 帽子は菅笠とどちらかを持てば良いでしょう。特に、23番札所薬王寺から24番札所最御崎寺までは、南を向いて歩くため、冬期間でも顔が日焼けします。体力の消耗を抑えるためにも帽子か菅笠は必須となります。左写真の黒の帽子は、CAPOのウルトラライトポケットキャップです。
手袋は雨天時にあると便利です。雨の日は、どうしても金剛杖を持っている方の手が濡れ、夏でも冷たい思いをします。左写真の青色の手袋は、アクシーズクインのライトシェルグローブです。極薄の耐水・防風手袋でわずか14gしかありません。最近、シームが施されたウォータープルーフ版が発売されました。
アームウォーマーは腕にするカバーで、ウインドブレーカーなどに比べて着脱が簡単で、歩きながらでもできることから、体温調整にとても便利です。少し厚手で保温性の高い物をオススメします。

装備一覧

基本装備
ザック
雨具
地図
ザックカバー・防水パック
サブザック
ヘッドランプ
参拝用品
納経帳
白衣
菅笠
金剛杖
経本
納札
納札ケース
線香
ローソク・ライター
お賽銭
輪袈裟・数珠・持鈴
さんや袋(巡拝バッグ)

衣類

トップス(上衣)
ボトムス(下衣)
インナー(下着)
アウター(外衣)
その他の衣類
その他
洗面道具
くすり
洗濯用品
携帯電話
カメラ
ICレコーダー
非常用品
お金・カード
装備品一覧表(pdf)
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